文者の庵

-MONJA NO IORI-

ボーイ・ミーツ・ガール

物語は無垢な少年や少女が主人公のものが良い。それだけ純粋さには危なさや脆さ、美しさがある。そして様々な大人に揉みくちゃにされながらも成長していく姿を見たい。いつからだろうか、僕が物語の主役の座を降りて、次の物語を見守る立場になったのは。

 

初恋なんてものは脆く実る方が少なくて、結局は人間なんてものは大人になった頃には様々な出会いや別れを繰り返し、全く違う人と結ばれる。だけれども、初恋の人との出会いほど鮮明で温かくて嬉しいものはないと思う。

 

日曜日のだれもいない夕暮れの部屋でシガーを嗜みながらウイスキーをロックで流し込む。ああ、僕は大人になってしまったんだなと感じる。