文者の庵

-MONJA NO IORI-

望郷

今までいくつか住んだ街がある。生まれた頃に住んでた街、幼少期を過ごした街、少年期以降を過ごした街。

 

大人になってからは今住んでいる街しか利用しなくなった。心の何処かで自分の故郷とはどこなのか?という迷いはあった。もしかしたら、過去に住んでいた街に何か希望が埋まっているのでは無いかとも思っていた。

 

ある日、死にたい夜があった。その夜死ななかったから僕はこの文章を書けているのだけれども、思い切って幼い頃に育った街へ行ってみた。

 

何か懐かしい思いとともに、自分にとっての故郷とは今住んでいる街なのだと改めて気付かされた。なんだか、不思議と嬉しかった。